ふとしたきっかけでこの本を読みました。
ちょうど先行きのことがもやもやしていて不安を抱いていたタイミングということもあり、大変なヒントを貰うことが出来ました。
内容についてはぜひ読んでいただきたいのであまり言及しませんが、これを読んで思ったことを書こうと思います。
読み終わってしばらくして...
この本で提案している生き方は、 日々の生活からカイゼンのアイデアを掘り出す姿勢こそ楽しく生きられる方法である ということだと思うのですが、
最初に読んで思ったのは「これは起業家向けの本なのかな」という感想でした。
僕自身がフリーランスとして働いていることや、起業を意識して生活を始めていたこともあってそういう文脈と読み取ってしまっていた可能性があると気付き、
読み終わってしばらくしてから、いわゆる普通のサラリーマンにとってこの本はどういう意味があるんだろうとあらためて考えてみました。
そこで思い浮かべたのは、旧知の友人であるNのことでした。
友人Nのこと
彼は大学時代の友人なのでもうかなり長い付き合いになるのですが、ひと月に1回は連絡を取り合うという、僕にしてはかなり親交の深い仲です。
彼は大学卒業後に入った会社を辞めることなく、僕からしてみればかなり長く勤めているように見えます(僕は会社員として3社経験→フリーランスと、最初の会社も入れれば4度も点々としている事になるので)。
彼の会社は大企業ではなく、規模はそこそこだと思いますがベンチャー企業だと思います。
大企業勤めの別の友人はまあ普通に大学卒業後ずっとそこで働いていますが、ベンチャー企業においてずっと働くというイメージが僕には湧きません(完全な自分目線の偏見でしかないのですが)。
入社当初の友人Nが何をやっていたかは知りませんが、今は会社の予算管理や戦略を練るような仕事をしているようです。
彼が長続きしている理由、つまりモチベーションを保ち続けている理由がいつも気になっていました。
なぜなら会うたびに楽しそうに今の仕事の問題点などを話してくれるからです。
この本を彼に当てはめてみて気づいたのは、彼は仕事においての日々のカイゼンを絶え間なく続けており、この本に書かれていることを地でやっているのだということでした。
だから、仕事が楽しく常に刺激的なものに感じているのではないかと思ったのです。
彼の仕事が長続きしており、そして楽しんでいる理由を勝手に納得した瞬間でした。
この本のことはどうも仕事をしている人みんなに当てはまるんじゃ
友人Nは普通にサラリーマンをしながらこの本に書かれていることが実践できているので、サラリーマンにも普通に当てはまるんだなぁ、とわかりました。
本に出てくる主人公もサラリーマンで、後日談として人生が好転していく描写がありますが、それはまあフィクションですし、結局後日談では主人公はサラリーマンを辞めてしまったので僕は懐疑的だったのです(ネタバレすみません。後日談はこの本の本質ではないので言及してしまいました)。
ただし、友人Nのように生来の気質でごく自然にそれが出来る人と、程度の差こそあれ、私のように本を読んで気付かされ、意識しないとすぐに怠けてしまう人もいます。(Amazonのレビューを読んでみても「実践が難しい」という人もいたように見えます。)
今仕事が楽しくない人にとってはひとつの解を示していると思いますが、実践できるかどうかは別、ということですね。(なんとも締まらない感じ)